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50代女性の国内外ひとり旅体験ブログ

名古屋の隠れた名建築「揚輝荘」聴松閣レポ|松坂屋の歴史と鈴波のみりん粕漬

名古屋 覚王山の高台に佇む「揚輝荘」:松坂屋の礎を築いた伊藤祐民氏の壮大な別荘

「揚輝荘」は名古屋市の寺院「覚王山日泰寺」のほど近くにある、百貨店の松坂屋初代社長の15代伊藤次郎左衛門祐民が建設した別荘地です。

大正から昭和初期にかけて建設され、昭和14年ころには約一万坪の敷地に庭園と共に30を超える建造物があったのですが、現在はその一部に5棟の建造物が残されていて、名古屋市指定有形文化財に指定されています。

 

今回はその建造物のひとつ、「聴松閣」を見学してきました。

聴松閣(南園) 利用案内〇開園時間:午前9時30分~午後4時30分
〇休園日:月曜日(祝日の場合はその直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
〇観覧料:一般  300円

 

揚輝荘「聴松閣」の見どころ!無料ガイドツアーの時間がおすすめ

10時40分頃建物内に入ると「無料ガイドが始まってるので、良かったら合流してお聞きください」と言われました。聴松閣では1日2回、10時半と14時からスタッフの方に館内を無料で案内していただけるのです。途中からでしたが参加したところ、建築のこだわりや裏話などを交えてわかりやすくお話しいただけて勉強になりました。

書斎。玄関の車止めの真上に位置し、3方向の窓から光が入る開放的な造りです。書斎というと暗めの部屋が多い印象なので珍しいタイプ。

 

応接室。イギリスの山荘風で暖炉があります。

 

こういうスペース憧れます!小さめのスペースに丸い窓とソファ、壁紙もかわいい。

 

寝室。こちらは中国風。

 

揚輝荘のロゴマークにもなっている装飾。

 

柱の装飾はぶ厚い木材に刃を通して美しい曲線を掘らなければいけないという大変な時間と労力が必要な職人泣かせの装飾。ひとつ仕上げるだけでも大変なのに、これが屋敷中のあちこちに見られます。

床も柱も必ず何らかの手を加えて仕上げられていて様々なデザインが見られます。

 

メインの階段の横に使用人用の階段が


床や柱、装飾のひとつひとつに伊藤氏の遊び心とこだわりの強さ、またそれを実際に建築した財力を思い知らされます。
更に地階にも舞踏場やホールがあるようなんですが、公開は期間限定のようです。見たかった~!

伊藤家と織田信長との関わり:松坂屋のルーツに迫る

一緒にいた母が「伊藤祐民さんは第15代だけど、その一族の歴史にも興味があるね」と言っていたので調べてみました。

すると、なんと織田信長の家臣伊藤蘭丸祐道(すけみち)が初代なのだそう👀 蘭丸というと森蘭丸が有名ですが、織田信長には「三蘭丸」といって「森蘭丸」「伊藤蘭丸」「早川蘭丸」の3人の蘭丸が仕えていたそうです。織田信長とつながりがあるとはびっくりでした。

そんな歴史ある伊藤家ですが、「松坂屋」との関わりはこちらです。

年代 出来事
1611年 初代・伊藤蘭丸祐道が「いとう呉服店」を創業
1768年

江戸に進出し、上野の呉服店「松坂屋」を買収

ふたつの名を合わせた「いとう松坂屋」へ

1925年

15代目の伊藤次郎左衛門祐民氏が「松坂屋」へと名称を統一
全店から「いとう」を外し、百貨店としての松坂屋の基礎を
確立

※こののち、時代の変化を経て現在の「大丸松坂屋」へと至ります。

元々、伊藤祐民は四男として生まれ、比較的自由に育てられた方だったようです。聴松閣の細部の強いこだわりに対して、会社名に関してはすっぱり自身の名前(いとう)を外してしまうという思い切りの良さに育ちが表れているのかなぁと感じました。

【おまけ】名古屋駅でディナー!「鈴波」エスカ店のみりん粕漬定食レポ

「鈴波」は名古屋の老舗漬物店「大和屋」から生まれた「魚介みりん粕漬」を取り扱うお店です。名古屋駅の地下街、エスカ店でいただきました。

海老しんじょあんかけ付き鈴波定食

すみません、お値段を失念してしまいましたが2,000円ちょっとでした。
みりん酒粕を使用した鈴波伝統のみりん粕漬は、お魚に厚みもあってまろやかな甘みが食べやすく、新潟産こしひかりと相性抜群で食が進みます。黒豆もふっくらした上品な味付けです。漬物は大和屋の守口漬けも。こちらもまたこだわりの詰まった定食でしが、この内容でかなり良心的なお値段だと思います。東京にもお店があるみたいなので、今度寄ってみようかな~。
お魚が美味しかったので、帰りにみりん粕漬を買って帰ればよかったと思いました。東京にも店舗があるようなので、機会があればまた食べてみたいです。